ニッポンの男社会での女子のキャリア
学生のうちに読んでおきたかった・・・・!
と思わざるを得ません。
女子のキャリア: 〈男社会〉のしくみ、教えます (ちくまプリマー新書) (2012/10/09) 海老原 嗣生 商品詳細を見る |
内容としては、若い女性がこれから「日本の男社会でどうやって
プライベートも充実させながら会社員生活を営んでいくか」
としては役立つとしても、
「こんな働き方嫌だなー」と思い始めた30代女子には
「あー、もう気がついているよ。実際わたし事務のスペシャリストに
なっちゃったし、他所の(重厚長大系の)会社移っても
同じようなことあるわけだし、今更新興系移っても使えないし
(こんままでいいや)。」
と感じられるかもしれません。
つまり、そんな出産により出世コースから外れちゃった30代女子が
どうやってブレイク・スルーするか
という内容は本書では触れていません。
20年前から比べたら「専業主婦」は激減し
女性が結婚しても出産しても働くのは当たり前になっていますが
男社会の仕組みは今も昔も大して変わっていない、ということなのでしょう。
もちろん、外資系やITなど比較的新しい分野には
当てはまらないところもあります。
しかし重厚長大系の銀行や
開発サイクルの長い製品(船や鉄やセメントや‥)を扱う製造業では、
一般職女子が30までに辞めていたのが、辞めずに長く居るので
新卒で採る人数が減った、というだけで
女性のポジションやら仕事での使い方は変わっていない、というだけなんですよね。
(最初は総合職で入ったとしても…)
そんな日本社会を知った上で、どうやって
自分の職業人生を選択していくのか
私たちはしっかりと考える必要があります。
日本人男性たちがそういう手をつかうんなら、こっちだって
賢くなんないとさっ。
若い女性たちにおススメしたい本でした。